CA ARCserve® D2D r16 Update 5 リリース ノート
1.0 はじめに
2.0 拡張機能
3.0 修正された問題
4.0 既知の問題
5.0 制限事項
6.0 インストール
6.1 必須タスク
6.2 インストールの手順
7.0 CA への連絡先
1.0 はじめに
CA ARCserve D2D r16 Update 5 リリース
ノートをご利用いただき、誠にありがとうございます。
このリリース
ノートには、この更新に関する重要な情報が記載されています。
2.0 拡張機能
この更新では、以下の拡張機能が CA ARCserve
D2D に追加されました。
- UEFI (Unified Extensible Firmware
Interface)のサポート -- UEFI は、Windows Vista SP2
(x64)、Windows 2008 (x64)、Windows 2008
R2、および Windows 7
(x64)がサポートしているファームウェア
インターフェースです。 CA ARCserve D2D
では、UEFI が以下のようにサポートされています。
- Extensible Firmware Interface
(EFI)に準拠するコンピュータは、EFI
システム パーティション(データ
ストレージ
デバイス上のパーティション)を使用します。
EFI システム パーティションは、ベア
メタル復旧(BMR)に不可欠です。
そのため、UEFI システム上のブート
ボリューム 「C」 を選択すると、EFI
システム パーティションが BMR
用のバックアップ
ソースとして自動的に選択され、情報メッセージが表示されます。
- UEFI システムに対して BMR
を実行するには、UEFI
モードでコンピュータを起動する必要があります。
BMR
は、別のファームウェアを持つコンピュータのリストアをサポートしていません。
- 復旧ポイントのマウント --
復旧ポイントをドライブ文字(ボリューム)または
NTFS フォルダにマウントして、バックアップ
ファイルを Windows
エクスプローラで直接表示、参照、コピー、または開くことができます。
- アプリケーション回復サポート -- CA ARCserve
D2D は、Microsoft SQL Server 2012
Express/Web/Standard/Business Intelligence/Enterprise
をサポートするようになりました。
3.0 修正された問題
この更新では、以下の問題が修正されました。
- デバッグ ログ ファイルにバックアップ
ステータス メッセージが表示されない問題
(テスト修正 T2D2864)。
- タグ付けされた値の数が 8192
を超え、メッセージが ExchangeReader.dll
ログに表示されたとき、Exchange 詳細レベル
リストアが失敗する問題 (テスト修正 T2D2871)。
- CA ARCserve D2D r16 のイタリア語版で CA ARCserve
D2D
ホーム画面に不正確な日付が表示される問題
(テスト修正 T36A739)。
- Microsoft SQL 2008 のバックアップに CA ARCserve D2D
を使用し、拡張バックアップ設定の[ログの切り捨て]フィールドが[毎日]に設定されているとき、トランザクション
ログのパージに失敗する問題 (テスト修正
T36A740)。
- デスティネーション
ディスク上の不正なセクタなどを含め、さまざまな理由によるバックアップのデータ破損を起因として以降の検証または増分バックアップが繰り返し失敗する問題。
この修正の適用後、以下のタスクを実行するか、以下の情報にご注意ください。
- 新しく検証バックアップ
ジョブを実行し、破損ブロックをバックアップ
ソースから再度バックアップします。
- この新しい検証バックアップの完了後、以下タスクを実行できます。
- 引き続き増分バックアップ
ジョブを正常に実行します。
- 新しい検証バックアップの後に生成された復旧ポイントから
BMR をリストアまたは実行します。
- 新しい検証バックアップでは、以前に生成された破損ブロックは回復されません。
(テスト修正 T5E5127)。
- マージ後にセッション
パージが失敗する問題。
この問題は通常、リモートの場所へのバックアップで発生します。
パージが失敗するのは、削除されるフォルダがエラー
コード 145 「The directory is not
empty.」で失敗するためです(テスト修正
T5E5146)。
- スナップショットの作成時に CA ARCserve D2D r16
バックアップ
ジョブが応答しなくなる問題。 通常 Microsoft
SQL Server Express
がインストールされており、以下の 2
つのデフォルト
インスタンスが同時に存在するとき、この問題が発生します。
- Microsoft SQL Server デフォルト インスタンス
MSSQLSERVER
- Microsoft SQL Server Express デフォルト
インスタンス SQLEXPRESS
(テスト修正 T5E5147)。
4.0 既知の問題
以下の問題がこの更新に存在していることが判明しています。
- 同じリモート共有フォルダにバックアップする、重複するマシンがあるとき、バックアップが失敗する場合がります。
症状:
リモート共有フォルダにバックアップを実行するようにソース
システムが設定され、ベア
メタル復旧(BMR)がデスティネーション
マシンに対して実行されるとき、この問題は発生します。
BMR の後にソース
システムがまだ実行されている場合、同じホスト名を持った
2
台のマシンで同じデスティネーションへのバックアップが実行されます。
この重複が発生した場合、バックアップの失敗、またはバックアップされたデータの破損につながることがあります。
解決方法:
BMR
のテストをしている場合は、再起動の前にケーブルのプラグを抜いてください。
そのようにしないと、BMR
の実行と再起動の後、ご使用のドメインに重複したマシンが存在することになります。
- 論理パーティションを持つ UEFI
システムが、BMR 後に再起動できません。
症状:
Windows 7 または Windows 2008 R2 UEFI
システムがシステム上に論理パーティションを持ち、BMR
の実行後マシンの再起動に失敗したときにこの問題は発生します。
解決方法:
この既知の問題の発生条件および解決方法については、以下の
Microsoft
サポート技術情報を参照してください。 CA
ARCserve D2D
を使用したバックアップを実行する前にこの修正を適用してください。
http://support.microsoft.com/kb/982929
- 特殊文字を使用したデータベースが、リストアのユーザ
インターフェースに表示されません。
症状:
Microsoft SQL Server
データベース名に円記号(「¥」)が含まれる場合、データベース名に「¥」が含まれる
CA ARCserve D2D
データベースを使用してバックアップを実行した後、そのデータベースはリストアのユーザ
インターフェースに表示されません。
データベース名で「¥」がサポートされないカタログ化モジュールに問題は存在します。
解決方法:
実際にはデータベースは正常にバックアップされ、復旧ポイントのマウント機能を使用して、手動でデータベース
ファイルを検索およびコピーできます。
- CA ARCserve D2D r16 Update 4 から CA ARCserve D2D r16
Update 5
にアップグレードしたときに、再起動が必要になる場合があります。
症状:
Windows 2003 および Windows XP
システムでは、エクスプローラ拡張が使用されている場合、CA
ARCserve D2D r16 Update 5
へのアップグレード後にマシンの再起動が必要になる場合があります。
Windows Explorer がバイナリ
ファイルの一部を占有している場合、それらを置換することができません。
解決方法:
アップグレードの完了後、マシンを再起動してください。
- CA ARCserve D2D BMR
ドライバの挿入段階で、警告メッセージにすべてのターゲット
オペレーティング システムが Windows Vista
オペレーティング
システムとして表示されますが、無視しても問題ありません。
症状:
BMR
によってドライバが検出されても、そのドライバがターゲット
オペレーティング
システムと互換性があることが保証できないとき、ユーザに確認を依頼する警告メッセージが表示されます。
この確認によって、マシンが起動できない原因になる可能性のある不正なドライバがターゲット
システムに挿入されないようにします。
解決方法:
復旧対象システムでドライバが動作することがわかっている場合、[はい]を選択します。このようにすると、BMR
では復旧対象システムへのドライバの挿入が続行されます。
5.0 制限事項
以下の制限がこの更新に存在していることが判明しています。
- BIOS ベース システムの UEFI ベース
システムへの復旧および UEFI ベース
システムの BIOS ベース
システムへの復旧はサポートされていません。
- CA ARCserve D2D r16 Update 5 のインストール後、CA
ARCserve Backup r16 SP1 を使用して CA ARCserve D2D
バックアップを正常にテープへマイグレートするには、CA
ARCserve Backup r16 SP1 Server/CA ARCserve Backup r16 SP1
Client Agent
がインストールされているすべての CA
ARCserve D2D サーバ上で RO40595
パッチの上にパッチ RO45010 を適用します。
6.0 インストール
以下のセクションでは、インストールの前提条件およびインストール手順について説明します。
6.1 必須タスク
この更新をインストールする前に、CA ARCserve
D2D r16 が(r16
の前の更新が存在するかどうかを問わず)インストールされていることを確認します。
6.2 インストールの手順
この更新は、以下の 2
通りの方法でインストールできます。
7.0 CA への連絡先
テクニカル
サポートの詳細については、弊社テクニカル
サポートの Web サイト(http://www.ca.com/jp/support/)をご覧ください。
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